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貝にも子守唄は響くのか?音を使った養殖技術

最近、生物学+ラジオネタが多いのですが、またラジオで聞いての話。

今回は水中で音を使って養殖をサポートする技術について。

カキの養殖における課題

冬が迫ってくる中、鍋料理に大活躍なのが冬ガキです。

水質浄化の用途でも注目されるこの貝は、食用として養殖も盛んにおこなわれています。

養殖の第一段階で関門となるのが、貝の幼生を養殖棚にきちんと付着させることだそうです。

一見、簡単に見えるこの付着ですが、自然任せなところもあり養殖上の課題となっています。

音でカキの幼生を誘導する

その課題に対処するために適応されたのが今回紹介する技術です。

それは、特定の音を水中に発することで、付着前のカキの幼生を誘導する、というもの。

カキって音を聞き分けられるのか、とラジオを聞いていて疑問に思いましたが、正確には振動を感知するそうです。

特定の音(振動)を流すことで、カキの幼生を養殖棚のほうへ誘導し、付着率を高めることができたそうです。

エビの出す音が有効

音でカキを誘導できたこと自体が驚きですが、有効な音にも種別があるようです。

研究で分かっているのは、鉄砲エビが発する音に似せた音の場合、特に誘導しやすくなったとのこと。

理由について現段階では推測だそうですが、鉄砲エビなどがいる漁礁はプランクトンなどが豊富であるため、その音が聞こえた方向へ進んだ方がカキの幼生が生き残る可能性が高いため、誘導されやすくなっているとのことです。

この鉄砲エビもジェット機よりも大きな音で水中に衝撃波を発生させ、獲物を仕留めるという面白い生態があります。

水中の生物は面白いですね。

あとがき

ラジオで聞く科学ネタや技術ネタは驚くものが多いです。

今後も新技術をウォッチしていきたいと思います。

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