書く力や理解する力について、以前に試験をまとめましたが今回はコミュニケーション上の聞く力について書いてみます。
投稿のきっかけは、書店で関連書籍を読んでみたので、備忘録とアウトプットを兼ねています。
傾聴など、聞くことに関して耳目が集まる中、その要点について私見をまとめてみました。
コロナ下において、対面でのコミュニケーションが減少し、チャットなど文章を読み書きするスキルが重視される流れになるかと思いましたが、ここ最近は対面でのコミュニケーションも復活の兆しがあります。
あたらめて聞く力は磨く価値があるスキルとなっています。
コミュニケーション上の聞く力の重要性について
ビジネス上のコミュニケーションで、聞く力は長らく重要視されてきました。
仕事に限らず、人間が生きていくならほぼ間違いなく他者と関わり続けなければいけません。
そのためにコミュニケーションが必要になります。
コミュニケーションは相手と自身の間における情報のキャッチボールに例えらます。
中でも聞く力は、対面の相手からの発信をできる限り正確に読み取る側に分類されます。
管理人としては、聞くという行為自体は、漫然と情報を受け取る受動的なものと必要な情報を相手から能動的に引き出すものに分けられると考えています。
今回の投稿で目指すのは、後者の能動的に必要な情報を聞き出す力です。
能動的に聞く上で重要な要素
いくつかの書籍を読んでみて、共通的に書いてあった事項がありました
やってはいけない禁止事項
以下は、能動的に聞き出す場合にはやってはいけない禁止事項です。
- 相手の話を否定する
- 相手の話題で何かを比較する
- いつの間にか自分の話にする
相手の発話内容を反復する
相手に話してもらう良い方法は、相手の話を反復することです。
相手「先日良い本を見つけたんだ」
自分「面白い本を見つけたんですね」
相手「ああ、xxxについての本なんだけどね」
といった感じです。
逆にダメな例は、禁止事項であげたようなものです。
相手「先日良い本を見つけたんだ」
自分「私も面白い本をしってますよ。△△ってやつなんです」
もうこの時点で話が、自分のものになってます。
あくまで相手から聞き出すときは、自分の話は話さないことです。
感想だろうと、解説だろうとはさんではいけません。
少し言い方を変えておうむ返しするのが一番良いです。
さらに情報を引き出したい場合は、次に書いてある通りに自身の話ではなくオープンクエスチョンで質問しましょう。
オープンクエスチョンで会話を広げて新しい情報を引き出す
会話を広げることは、相手の話題に5W1Hで言及すれば、簡単に広げることができます。
すなわち
- What(なに?)
- When(いつ?)
- Where(どこ?)
- Who(だれ?)
- Why(なぜ?)
- How(どうやって?)
※WhatとWhoについては、Whatが目的語がなにか、といった意味合いで、Whoが主語(主体)が何かを問う違いがあると理解しています。
について聞けば、6パターン広げることできます。
これらは、Yes/Noで回答可能なクローズドクエスチョンとは逆で、様々な回答が可能であることからオープンクエスチョンとよばれます。
例えば、
相手「犬を飼い始めたんだ」
自分「へー、どのような犬なの?(What)」
相手「ポメラニアンなんだ」
自分「ポメラニアンなんだ、なんでポメラニアンにしたの?(Why)」
といった感じで広げることができます。
また広げた先の話題でさらに5W1Hを適用してさらに突っ込んだ内容に言及していくことも可能です。
これを繰り返せば、相手が深く考えていることの一端に触れることができるでしょう。
さらに、話中で相手の欲望、信念が見える部分(語気が強くなるとかトーンが変わった部分)は見逃さずにその話題に関してさらに言及するとよいでしょう。
こちらから会話を始める場合は、何かをほめるところから
会話は常に相手が始めてくれるとは限りません。
そういった場合、こちらから会話を始めることになります。
その場合は、相手の何かをほめる部分から始めるとよいでしょう。
「今日の服はどこか高級感があるようだけど、なにか工夫しているの?」
「最近、仕事が丁寧になっているね。何か心掛けを変えたの?」
「先輩の先日の会議での進行、とてもスムーズな感じでした。コツってあるんですか?」
など。自身が知りたい情報に絡めて相手をほめるところから始めるとその話題に誘導しつつ5W1Hで深い情報を探ることができるでしょう。
あとがき
今回は、聞く力について私見をまとめてみました。
能動的に必要な情報を相手から引き出す聞きだす方法があります。
いろいろな本で言及されていることですが、割と共通点は多いと思います。
ビジネスだとマネジメントなどの指南書で記載されてますね。
また、心理学を用いて必要な情報を聞き出すといったアプローチもあります。
相手に意図した形で話してもらうためには、自身の自制が重要だと感じました。
管理人は結構相手の話に自身の見解などをはさんでしまってうまく引き出せないタイプなので、自制しつつ実践に励んでみたいと思います。
では、また。