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新しいことへの挑戦 <難解折り紙>その5 ポイント詳細と失敗原因

ついに全体の折りこみにチャレンジした前回に続いて、本投稿では一気に折りこむstepに入ります。

一気に折りこむと書いてますが、実質的には均等に折り癖を強めていく方がイメージとして適切です。

そのため、折り癖を強めるポイントを説明します。

step4 折り癖の強めていく

凸蛇腹と▲セット

下の図のように折り癖を強める際は、三角の塊を一式として意識します。

便宜的に▲セットと呼ぶことにします。

この▲セットは中心に、外周と中心にはさまれた折り目を三つの凸蛇腹からなります。

凸蛇腹は、後に説明する凹蛇腹と対になる蛇腹です。

折り癖を強める際はまず、この▲セットを一式として、それぞれの凸蛇腹を折っていくとスムーズです。

ひとつの▲セットの凸蛇腹の癖を強め終えたら、次の▲セットへ移行します。

図で言うと青の破線部分が終わったら、緑の破線に取り掛かる、ということです。

全部の▲セットが終われば、すべての凸蛇腹の折り癖も強まっています。

そのあとは以下の通り凹蛇腹の折り癖を強めていきます。

凹蛇腹を折る

凹蛇腹は、凸蛇腹に挟まれた折り目のエリアです。

この折り紙では難所になります。

順序を考えずに折り癖をつけた場合、結構な確率で折れないか、余計な時間を取られたうえに完成形が汚くなります(この投稿書いている段階で実はすでに全体折りを複数経験済み、何度か先生である友人に相談したらこの方法を伝授された)。

したがって、凸蛇腹の折り癖を強め終えてから、凹蛇腹を折るようにしましょう。

実際に体幹的な折りやすさが圧倒的に違います。

なお、凹蛇腹は外側(角側)と中心部の2種類ありますが、中心のほうが折りやすいです。

先に折り癖を強めましょう。以下ではより難しい、角側のポイントを説明します。

中心へよせる

凹蛇腹を折る際のポイントは、各角の中心へ紙を寄せるイメージで折ることです。

step2でも説明した蛇腹折りのポイントと同じですが、それを角全体に対して実施します。

折り癖を強めるときは、下図の通り、凸凹の蛇腹の完成形をイメージします。

表側を確認しながら作業する事も重要です。

凸凹の蛇腹がうまく折れている場合、表は次のような形を示します。

裏ワザ:一部折りきり

それでもうまく凹蛇腹できない場合は、下図の方法を試してみるとよいです。

紫の線で示した部分を、癖付けるのでなく、折りきります。最後に一気折りするというこの折り紙からは少し外れているので裏技です。

すると、凹蛇腹がかなりはっきりと浮き出てくると思います。

折りきる場合、紙全体が一時的にゆがみますが問題ありません。

角側の凹蛇腹がうまく癖付けられない場合は、お試しください。

角側の6つの凹蛇腹が終わればこのstepは完了です。

よくある失敗

おまけで、管理人がやらかした失敗を紹介します。

うまく折れない場合はたいていこれが原因だと思います。

折り方に関する物

凸蛇腹のわきに不要な折り目がついているパターンです。

うまく折れない8割はこれが原因です。間違っているのに力を籠めたりすると発生します。

可能な限り不要な折り目はつけないようにしましょう。

あとは、そもそも折り癖が甘いと失敗します。特に次のstep5で折りの甘さが顕著に影響します。

うまく折れない場合は、一度折り目を点検しましょう。

逆側に折れていることもあります。

もう一つ。▲セットの中心も折り目が細かく、うまく折れない原因になりがちです。

細かいヤマとタニをきちんと癖づけるようにしましょう。

湿度に関する物

意外に思うかもしれませんが、湿度が高い日は難易度が高くなります。

紙自体がふやけて、折り癖が付きづらくなるからです。

そのため、雨の日など湿度が高い日は避けたほうがよいでしょう。

逆にカラカラに晴れた日に、外に出て作業すると天日で折り癖もつけやすいためお勧めです。

手汗に関する物

湿度と同じ理由になりますが、手汗を書きやすい人は、作業しにくくなるため注意しましょう。

紙がふやけやすいです。管理人も集中すると思った以上に手汗を書きやすいことに作業していて気が付きました。

このような人は上にも書いた通り晴れの日の屋外に作業したり、ドライヤーなどをはさむことで紙のふやけを防止できます。

紙質に関する物

ある意味どうしようもないですが、紙質にも折りやすいものとそうでないものがあります。

特に和紙や厚手のものは難しいです。

極端に難しく感じたら紙を変更してみることも一つの対策です。

これらを対処すればかなり楽に折ることができるようになります。

step5 全体的に押しつぶす

折り紙全体に均等に折り癖を強くつけられたら、自然と完成形の形が見えてくると思います。

この段階になったら、本当に最後として、一気に折りこむ工程が残ります。

言い換えるとまだ立体的な厚みがある折り紙に対して、プレスして平面にする工程になります。

各折り目を折り癖の状態から正式に折りきります。

これで正式に完成です。

最後のstepへ

ガイド付きの折り紙は今回で完成しました。

次回は完璧に白紙の紙でさらにサイズがより小さい正式版を折りこんでいきます。

友人曰く、これができればひとまず半人前らしいです。

先は長い。。。では、また次回。

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