少し変わった見方に興味がある方向け。仕事柄、常に新しいアイデアを考える必要があります。新しいアイデアは、色々な刺激を自身にインプットして自身の中で熟成させることで出てきます。そのような刺激として、一風変わった考えに触れることが重要です。今回の投稿は、そのような一見するとあり得なそうですが、奥が深い内容となっています。
いきなりですが、みなさんは仮想現実という言葉や概念はご存じでしょうか。計算機上にまるで現実を再現したような世界を生成し、人間がその中に入り込めるようにすることで、まるで現実かのように仮想の世界を五感で体験することができるものです。近年では、ゴーグル型のデバイスを身に着けることで、目の前に存在しているかの如く、仮想の空間を体験できるゲームやサービスがあります。これらは基本的に視覚に訴えかけるものです。また古くからは音を再現する音響機器があります。これは聴覚に訴えかけるものです。さらに技術が進歩していけば、嗅覚、触覚、味覚を再現するデバイスが登場するかもしれません。または脳に直接情報を送り、認識だけを改変させるデバイスが出てくるかもしれません。デバイスの進化の方向はさておき、確実に仮想現実を体験させる技術は登場するでしょう。
今回の主題は、そもそもこの世界そのものが何らかの計算機上で再現されたか仮想現実なのではないか、という考えです。先ほどまで説明したのは、現実において何らかのデバイスを使って仮想現実を体感する、そういった仮想現実ですが、この考えはそもそもこの現実世界そのものが何らかの計算機上のシミュレーションではないかというものです。かなり突拍子もない考えだと思いましたでしょうか。管理人はこの考えを聞いたときにそう感じました。しかしながら、よく聞いてみると非常にこの考えで現実世界の説明ができそうな事象があります。たとえば、円周率のような数値が、無限に続いて表現しきれない理由は、そもそもこの現実をシミュレートしている計算機のリソース限界があるからだ、とか。お祈りなどで一見奇跡のような事象を起こすことができるのは、計算機に対してのハイパーコール(計算機用語:ゲストVMなどが従来干渉できないホストに対して要求を行うこと)をしているからではないか、などです。荒唐無稽にも思えますが、なぞってみると納得できる部分もあります。
いかがでしたでしょうか。この現実世界はシミュレートされた仮想現実として考えたら、あの事象はこう言った理屈で説明できるかも、と考えめぐらすことで新しい見方を考えられたでしょうか。少し変わった見方をすることでアイデア創出のヒントにしていただければ幸いです。