前回の理解する力の続き。うまく理解するということは、対象を自身がわかっている事柄に例えてみる、さらにそれを相手に確認してみることが有効、と説明しました。その時々の理解は、これで鍛えていくことができます。その対象をさらに理解するにはどうすればよいか、を考えたときに用いる方法を今回は考えてみます。
管理人が良く使う方法は、「人に教えてみる」です。書く力の投稿でもお伝えしたように、この方法が自身による対象の理解をより深める方法だと考えています。このように考える理由は、教えるという段階は、その物事に対して自分なりのアウトプットが可能となっている段階であり、いいかえると自分なりの解釈がすでに成立している段階であるためです。自分なりの解釈が成立するには、対象をインプットとして取り込んだ後、解釈という理解工程を踏んで自分なりのイメージや思考として扱えるようになることが必要です。そのため、教えられるということは、表面的な理解より一段階踏み込んだ理解ができていることになります。さらにすすめば、教えた事柄に対して、相手から質問を受けそれに適切にこたえられるようになれば8割がたその事柄に対して理解できている、と管理人は判断しています。
主観的にも見えますが管理人の経験上、十分使える判断基準となっているので、「ある対象について自分がどれくらい理解できているか、わからない」という方は是非参考にしてみてください。結構理解した気になっていることが多いです。