視野が狭い後輩をどう指導するか、悩んでいる方向け
視野が狭いとはどういうことか
ここでいう視野が狭いとは、視野が狭いまま仕事をしてしまうととらえていただければと思います。管理人の考える視野が狭いまま仕事をしてしまうこととは、言われたことを何も考えずその通りそのまま実行してしまうことを指します。仕事をしているとどの職場でも少なからずこのような人間がいます。年齢で見ると若い世代なるほどその比率は高くなります。理由は次にあげる傾向が若い世代ほど強いからだと考えています。
- 仕事に対する経験や知識が乏しく仕事に対して根拠を持って判断ができない。そのため結果的に従わざるを得ない。
- 仕事に対する意義の理解が浅く、確固たる信念が薄い。主体的に行動できない。
1番目に関しては、新人が多い若い世代に強い傾向が出るのは納得です。誰でもはじめは初心者です。重要なことはいかに素早くその仕事の経験や知識を効率よく得るかにあります。そのためにはわからないことは都度メモするなりして経験者にまとめて確認するのが良いでしょう。またなぜそうなっているかについて、背景を理解しようと意識することも大事です。それが大きな方向を理解するきっかけになりますし、思わぬ解決策を導出する契機にもなりえます。
2番目に関しては、1番目と似て非なるものです。管理人は1番目に挙げたように経験や知識の多寡により、視野の広さを決める上で重要な要素であると考えていますが、単純に経験や知識が多いだけでは不十分であるとも考えています。この2番目の項目は、経験や知識を蓄えた後に、自分ならどうするかを根拠もって発信できない、言い換えると自分なりの判断のための基準をもっていないということです。自分なりの考えが基準がないことは大変仕事上で不利となります。例えば、自分なりの考えて基づいて仮説を立てることもできないので、問題や課題を解くことが難しくなります。また自分なりの判断の基準がないため、人から言われることに対して正しいか間違っているかを明確に回答できません。さらには自身で取り組んでいるという感覚が薄いため、責任感が薄くなり成果の質も下がります。つまり主体性がないのです。
経験や知識を蓄えるとともに自分なりの考えと根拠を常に持つように心がける
若い時は、経験や知識が乏しく見える世界がすべてだと思いがちですが、少し経験や知識を得てくるとまた違って世界が見えてきます。その時になぜそうなっているか、というさらに踏み込んだ疑問を持つことが大切です。さらに自分ならこうする、なぜならこうだからだ、と自分なりの考えとその根拠を持って行動するよう心がけるとよいでしょう。いざ行動の理由を上司から聞かれた場合、明確に回答することできるようになります。その行動や判断が間違っていたら上司は指摘してくれます。そうしたら修正すればいいのです。一番問題なのは、だれだれさんに言われたからやりました、という考えです。この回答に主体性はありません。自分なりに根拠立てて考えた結果として行動することを繰り返すことで支持されなくてもこれは必要ではないか、など自分で必要な内容を発見し仕事をくみ上げていくことができるようになります。この積み重ねがひいては自身の視野を広げ実力を高めます。
もう一点、番外編として、頑固なことも視野の狭さにつながります。これは若い世代とは逆に年齢が高いほど陥りやすいです。こちらは過去の経験や知識が考えを邪魔します。とすればいったい何が正解なのかという話になりますが、大切なのはその経験や知識に基づいて論理をくみ上げた自分なりの考えが、本当に今取り組んでいる問題や課題を解決できるかを自問することだと思います。過去にできたから今回もできるというのは、根拠がない思い込みとさして違いがありません。重要なことは、それの解法が今まさに取り組んでいる対象に対しても有効かをきちんと検証し確認することです。こういった姿勢を持つことで、過去の経験や知識は間違いなく強力な武器として支えになってくれるでしょう。
あとがき
視野が狭い後輩をどうすべきか、直接的な回答になっていないことを読み返していて気が付きました。視野が狭いことがどのようなことかを管理人なりに分析した内容にとどまっています。この状態から以下にして視野を広げていくかについて、別途考えて登校したいと思います。管理人も目下悩み中です。