前々回、暗号化ソフトウェア、前回クラウドストレージを紹介しましたので、今回は重要なソフトウェアを比較的安全にクラウドストレージに保存する方法を紹介します。利用するのは暗号化ソフトウェアのveracryptとクラウドストレージのDropboxです（クラウドストレージは正直、Dropboxでなくてもよいです）
まずは、veracryptで仮想的な暗号領域のファイルを作成します。次にこの暗号領域をマウントし、秘密にしたいファイルを格納します。暗号領域をアンマウントします。最後に暗号領域のファイルをDropboxにアップします。以上です。拍子抜けするほど簡単です。
注意点を2つ書きます。まず、仮想的な暗号領域を作成するにあたるパスワードは強力なものにしてください。クラウドストレージに入ること自体が困難ですが、万が一、入られてファイルを盗まれた場合にパスワードが強力なファイルは解読にかなりの時間を要します。そのためパスワードは大変重要です。
次に暗号化領域の内容を更新した場合は、更新したファイルでクラウドストレージの内容を上書きしてください。理由はクラウドストレージの自動同期などの機能を利用していると、クラウドストレージがタイムスタンプで更新を判断している場合、ファイル更新をしないためです。暗号両機のファイル自体のタイムスタンプは中に格納しているファイルを更新しても、更新されないようなので注意してください。
